【Q&A】テーマ「紫外線」について

【Q&A】シリーズでは、皆様からいただいた化粧品やスキンケアに関するご質問を中心に、アイ.エム.ワイ化粧品の「ソーセキ(総括製造販売責任者)」監修の元、薬学、化学、法律の知識を以って回答します!是非お役立てください☆
今回は夏の天敵「紫外線」と「紫外線ケアアイテムの扱い方」についてピックアップしました。おさらいもかねてご参考にしてください。
② 肌への影響はシミが出来る以外にもありますか?
③ 日やけ止めをリキッドファンデーションや基礎化粧品と混ぜて使っても構いませんか?
④ 「SPF15」の化粧下地と「SPF25」のファンデーションを使ったら「SPF40」の効果があるのですか?
⑤ 顔や身体用の日やけ止めをくちびるに使ってもよいですか?
⑥ 日やけ止めやメークアップを落とすには専用のクレンジングは必要ですか?
① 紫外線とは何でしょうか?
太陽の光には、目で見ることができる光(可視光線)の他に目で見ることができない赤外線や紫外線が含まれています。紫外線は地表に届く光の中で最も波長の短いもので、波長の違いによって「UVA」=紫外線A波、「UVB」=紫外線B波、「UVC」=紫外線C波、の3種類に分類されます。「UVC」はオゾン層によって吸収されて、地上には到達しません。
② 紫外線の肌への影響はシミが出来る以外にもありますか?
紫外線が肌に悪い影響をあたえることは知られていますが、「UVA」=紫外線A波、「UVB」=紫外線B波によって、それぞれ肌や身体に与える影響が少し違います。
UVAが肌に与える影響
・肌の黒化
・シワ・タルミなどの促進
「UVA」は、日ざしを浴びた後に、肌をすぐ黒くする紫外線です。雲や窓ガラスなども通過して、肌の奥深く真皮まで届き、シワやタルミなど肌の光老化(※)を促す原因となります。
UVBが肌に与える影響
・肌の炎症
・シミ・ソバカスの生成
「UVB」は、主に表皮に強く作用して、日ざしを浴びた数時間後に、肌に赤く炎症を起こす紫外線です。メラニンを増加させて日やけによるシミ・ソバカスの原因を作ります。
こうした日やけのくり返しも光老化(※)につながります。
③ 日やけ止めをリキッドファンデーションや基礎化粧品と混ぜて使っても構いませんか?
日やけ止めに限らず、化粧品は本来混ぜずに使うものです。 複数の製品を混ぜてしまうことで、それぞれの特徴、成分の働きなどがそこなわれてしまう可能性があります。使用説明書に指示がない限り、一品ずつていねいに使った後に、次の製品を使うようにしましょう。
④ 「SPF15」の化粧下地と「SPF25」のファンデーションを使ったら「SPF40」の効果があるのですか?
「SPF」の数値は、それぞれの製品ごとに紫外線防止効果を測定して表示されているものなので、単純に足し算をして考えることはできません。 また、せっかく紫外線防止効果の高い化粧品を使っても、使い方が間違っていては十分な効果は期待できません。量が少なすぎたり、ムラづきが原因で思わぬ日やけをすることがあります。たとえ、汗、水に強いウォータープルーフタイプの化粧品であっても、衣服や動作による摩擦などが原因で落ちてしまうこともあります。適量を肌にムラなくのばすこと、こまめに化粧直しをすることを心がけましょう。
⑤ 顔や身体用の日やけ止めをくちびるに使ってもよいですか?
くちびるには、くちびる専用の日やけ止めの使用をおすすめします。 くちびるの皮膚は顔の他の部分とは異なります。 粘膜に近く皮脂腺がない上に角層も薄くて水分が蒸発しやすいため、非常に乾燥しやすくなっています。 顔や身体用の日やけ止めをくちびるに塗ると、かえって乾燥を促進し、ひび割れが起きることもあります。
⑥ 日やけ止めやメークアップを落とすには専用のクレンジングは必要ですか?
汗や水に強い日やけ止めやメークアップ化粧品は、耐水性に優れているため、石けんや洗顔フォームなど水性の洗顔料で洗っただけでは完全に落とせないものもあります。製品によっては専用のクレンジング料が用意されている場合もあります。落とし方については、それぞれの使用説明をよく確認してください。

この記事の監修
【株式会社アイ.エム.ワイの総括製造販売責任者】
薬剤師の資格を持ち、アイエムワイ製品の製造販売において総括的な責任者。専門的な知識をもってTOPICSを監修しています。
【参考文献】日本化粧品工業会ホームページ化粧品Q&A