imy化粧品こだわりの植物成分②

「肌が自ら美しくなる力」を引き出すこと。アイエムワイが大切にしている基本の考え方です。だからこそ化粧品で使う植物をはじめとした天然成分や原料などの成分にもこだわり、価格以上に価値ある化粧品の開発・改良に取り組んでいます。
前回は、「白芥子エキス」「クズ根エキス」「アマモエキス」を紹介させていただきました。(前回の記事はこちらから)
今回のTOPICSでは、imy化粧品こだわりの植物由来の成分をさらに4つピックアップしてご紹介いたします。
■ オウバクエキス
黄柏(オウバク)は、ミカン科のキハダまたはシナキハダの樹皮を乾燥させた生薬で、消炎・健胃・清熱・解毒などの作用があり、下痢・腹痛・黄疸・湿疹・腫れ物などに用いられます。樹皮からコルク質と外樹皮を除去して乾燥させたものが使われます。
奈良の「陀羅尼助」、信州の「お百草」、山陰の「練熊」など、黄柏を主成分とする家伝薬は各地で胃腸薬として知られています。含有成分ベルベリンは苦味と抗菌作用を持ち、健胃薬・整腸剤・製薬原料として利用され、黄連解毒湯や加味解毒湯などの漢方方剤にも配合されます。日本薬局方では粉末状の「オウバク末」として取り扱われています。
化粧品では、アクネ菌の抑制による抗菌作用、ストレスによる肌荒れの改善、紫外線防御などを目的に、スキンケア・日焼け止め・洗顔料・クレンジング製品などに広く使用されています。
アイ.エム.ワイ化粧品では「クリアジェル」の成分として使われています。またオウバクエキスの色が黄色のため製品自体が薄い黄色になっています。色素は使っていませんよ!
■ アロエベラエキス
アロエベラは主に食用として栽培され、葉の外皮を除いたゼリー状の葉肉が利用されます。原産地はアラビア南部とされ、アロエ属の中で唯一ワシントン条約の例外として栽培が認められています。葉は長さ70〜80cm、幅約10cm、厚さ5cmほどで、1〜2月に黄色い花を咲かせます。寒さに弱く、中心部の葉が成長し、外側の葉は枯れていきます。
葉肉は苦味がなく、ヨーグルトや刺身として食され、便秘に効果がありますが、痔疾患者や妊婦には禁忌です。民間療法では葉汁が創傷治癒や鎮静に用いられ、医療分野では下剤成分アロインが腸の蠕動運動を促進します。
化粧品では、保湿や皮膚の柔軟化、メラニン生成抑制による美白効果が期待されます。
アイ.エム.ワイ化粧品においても、「クリアジェル」、「モイスチャークリーム」、「ミルクローション」、「クリアスキンウオーター」、「UVミルク」の成分として使用されています。
■ 甘草根エキス
甘草フラボノイドは、マメ科植物スペインカンゾウやウラルカンゾウの根から抽出される生薬で、主成分グリチルリチン酸は抗炎症・抗アレルギー作用を持ち、砂糖の約200倍の甘さがあります。18世紀のイギリスでは菓子の甘味料として使われ、現在もリコリスキャンディやルートビアなどに利用されています。
スペインカンゾウ由来の成分グラブリジンは、メラニン生成に関わる酵素チロシナーゼやTRP-2の働きを抑え、美白効果を示すことが確認されています。
甘草は化粧品にも広く使われており、美白・抗菌・抗炎症の目的で、スキンケアや日焼け止め、洗顔料、クレンジング、ハンドケア製品などに配合されています。
アイ.エム.ワイ化粧品では「クリアスキンウオーター」、「ビューティWエッセンス」の成分で使用されています。
■ オタネニンジン根エキス
「オタネニンジン」と聞いてもピンとこない方も多いかもしれませんが、「朝鮮人参」「高麗人参」と言えば馴染みがあるでしょう。原産地は朝鮮半島や中国東北部の吉林省で、日本には奈良時代に渤海国から伝来し、江戸時代には高価な薬草として国内栽培が奨励され、長野県上田市や福島県会津若松、島根県大根島などで育てられています。
主要成分のギンセノシドは、中枢を刺激しつつ精神を安定させ、抗疲労・抗ストレス作用を持ちます。漢方では補気薬として用いられ、健康食品や栄養ドリンクにも配合されています。
化粧品では、毛乳頭細胞や外毛根鞘細胞の増殖を促して育毛を助け、血管拡張による血行促進、角質水分量の増加による保湿、Ⅰ型コラーゲンの産生促進による抗老化などの目的で、スキンケアやヘアケア、ボディケア製品などに広く使われています。
アイ.エム.ワイ化粧品でも「リフトアイリッチ」の成分として入っています。
今回のTOPICSでは、imy化粧品こだわりの植物由来の成分について4つをピックアップしてご紹介いたしました。その他にも『いいものを みなさまに やすく』というimyの信念のもと、お客様に喜んでいただけるものを作りたいという想いで取り組んでいます。こだわりの成分について、またTOPICSにて紹介いたしますのでお楽しみに♪
【関連ページ】
▶ imyについて
▶ imyが考えるスキンケアに大切なこと
▶ TOPICS imy化粧品こだわりの植物成分①

この記事の監修
【株式会社アイ.エム.ワイの総括製造販売責任者】
薬剤師の資格を持ち、アイエムワイ製品の製造販売において総括的な責任者。専門的な知識をもってTOPICSを監修しています。
【参考資料】
・化粧品成分オンライン
①キハダ樹皮エキスの基本情報・配合目的・安全性
②アロエベラ葉エキスの基本情報・配合目的・安全性
③カンゾウ根エキスの基本情報・配合目的・安全性
④オタネニンジン根エキスの基本情報・配合目的・安全性
・日本化粧品工業会(JCIA) 全成分表示名称検索